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池の下 始動30年記念 第31回公演
作:テネシー・ウィリアムズ演出/美術:長野和文
人間の心の奥底に潜む真実に挑むシリーズとしてこれまでに、アゴタ・クリストフ『エレベーター
の鍵』、マルグリット・デュラス『アガタ』『イエス、たぶん』、ハロルド・ピンター『灰から灰へ』
『いわば、アラスカ』を取り上げ、フィジカルでシンボリックな舞台表現によって、作品に新たな命が
吹き込まれてきた。そして今回、このシリーズ初のテネシー・ウィリアムズ作品『ガラスの動物園』を
上演する。戦争の影が迫る時代を背景に、家族のきずなや夢のはかなさを描く不朽の名作。その詩情
あふれる世界を、池の下ならではの身体表現と緻密な空間演出で、鮮烈に立ち上げる。
アメリカ南部生まれの劇作家テネシー・ウィリアムズ(1911–1983)は、繊細な心理描写と詩的な
言葉 で知られ、20世紀アメリカ演劇を代表する存在である。『欲望という名の電車』『ガラスの
動物園』『熱いトタン屋根の猫』など、家族や孤独、欲望と崩壊をテーマにした作品を次々と発表。
ピュリッツァー賞を二度受賞し、ブロードウェイとハリウッドの両方で大きな成功を収めた。自らの
家族や心の葛藤を作品に投影し、人間の弱さや痛みを普遍的な詩情で描き続けた作家である。
1930年代アメリカ・セントルイス。父に去られた家族は、過去の思い出にすがる母アマンダ、内気
で足の不自由な娘ローラ、日常に疲れた息子トムの3人で暮らしている。アマンダはローラの将来を
案じ、トムの職場の青年ジムを家に招くが、淡い希望は静かに崩れ去る。家を出たトムは自由を手に
するが、ローラの面影に囚われ続ける。幻想と現実、希望と喪失が交錯する静かな衝撃の物語。
出演:稲川実加/SUMIO/青木五百厘/岩切チャボ
照明:大野道乃
音響:髙沼薫
衣裳:左右田歌鈴
舞台監督:高橋佑太朗
宣伝美術(画):濵口真央
制作協力:潮田塁
企画制作:池の下
カンフェティチケットセンター 050-3092-0051(平日10:00~17:00)
※セブン-イレブンへの発券手数料がかかります。