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寺山修司全作品上演計画
池の下 第29回公演
作:寺山修司演出/美術:長野和文
「かくれんぼ」は終わらない。「不在」はいつしか「存在」を凌駕する。
寺山没後40年、新たに蘇る寺山ワールド。一瞬が昔のように過ぎる!
池の下では、これまで27年間にわたって寺山作品を19本上演してきた。寺山の演劇は初期、
中期、後期と大きく変化してきたので、池の下でも作品ごとに劇づくりの方法を変えてきている。
ただひとつ変わらないのは、劇創作のために考察と試行錯誤を重ね、様々な実験を繰り返して来
たことだ。このプロジェクトは寺山修司の演劇作品をすべて上演することを通じて、現代演劇の
新たな可能性を探り、これまでにない寺山ワールドを創出することをめざしている。寺山が書い
た戯曲を、演劇を創作する上での一つのテキストととらえて、再現よりも再生を求めて上演し続け
ている。
「1962年12月に文学座のアトリエによって初演された。この作品はO・ヘンリーの短編「家具
つきの借間」から発想を得たもので、日常の恐怖をテーマにしたものである。この世でいちばん
怖ろしいのは、怪物でも戦争でもなく「何も起らぬこと」ではないか、というのが当時の私の重
要なモチーフであった。この年には、成人した大人の失踪家出人が年間5千人以上を超えている。
しかも、彼らの大半が、経済的にも家庭的にも恵まれていて、失踪の理由は全くの謎だとされて
いる。(略)私はこれを書きながら失踪の理由について、私なりに推理をしてみようと思った。」
(『寺山修司戯曲集1初期一幕物篇〈解題〉』より抜粋)
出演:SUMIO(トツゲキ倶楽部 オフィス・イヴ)/岩切チャボ/井口香/青木五百厘(劇団KⅢ)
照明:安達直美
音響:髙沼薫
舞台監督:田中新一(東京メザマシ団)
制作協力:潮田 塁
宣伝美術(画):丸尾末広
企画制作:池の下
カンフェティチケットセンター 0120-240-540(受付時間 平日 10:00~18:00)
※セブン-イレブンへの発券手数料がかかります。